なんとなくカメラのメカ感が好きでカメラを始めた人は多いのではないかと思います。私もその一人です。カメラのメカ感って何か惹かれますよね。そしてカメラの機械的な興味も湧いてきます。
カメラのパーツで重要なもののひとつはセンサーだと思います。フルサイズなのか、APS-Cなのか、MFTなのか、1インチなのか。そして表面照射なのか、裏面照射なのか。今回はこの表面照射について語ってみたいと思います。
Z5は表面照射型のセンサーで、Z6、Z7、Z8、Z9などのさらに上位機種は裏面照射型センサーとなっております。この並び順だけでみると、表面照射型センサーは裏面照射型センサーより劣る印象があるかもしれませんが、それは本当でしょうか?結論から言えば明るい場所では表面照射型センサー、暗い場所では裏面照射型センサーが有利で、決してZ5が劣っているわけではないんです。この記事がZ5を買おうか悩んでいる人の参考になれば幸いです。
裏面照射型のメリット・デメリット
裏面照射型のメリットですが、一般的には裏面照射型の方が高感度に優れると言われています。いきなり表面照射型より裏面照射型の方が良いみたいな言い分ですが、実際最新世代のカメラに使われているセンサーは裏面照射型センサーが多いことからも、そのメリットは確実なものだと思います。
逆に言えば裏面照射型のメリットはそれくらいのものとも言えます。夜景専門であったり、超高速の被写体を撮るなど、感度を上げなければ撮れない被写体でなければ裏面照射型のメリットは活かせない場合があります。
さらに裏面照射型のデメリットとしては、低感度に弱くなると言われています。高感度が強くなった分、低感度は弱くなってしまうらしいです。このような特性から、裏面照射型センサーだと、日中明るい場所で撮影するような場合などは、むしろ表面照射型に軍配が上がることもあり得ます。
表面照射型のメリット・デメリット
表面照射型のメリット・デメリットは裏面照射型のまさに反対の特性です。つまり高感度に弱いが低感度に強いということ。
一例としてZ5と最新世代のZ6Ⅲのセンサースコアを見てましょう。リンク先をご確認ください。
ISO800まではZ5の方がZ6Ⅲよりもダイナミックレンジスコアが大きい結果となっています。ISO12800まではZ6Ⅲが有利、それ以降はZ5もZ6Ⅲもほぼ同等というデータになっています。なんとなくイメージ的には最新世代のZ6ⅢがZ5よりも全体的にセンサースコアが高いイメージはありますが、意外とそうではないんですね。
表面照射型は裏面照射型よりも劣る、というのは必ずしも正しくは無いということはデータからご理解いただけると思います。
Z5のセンサーは劣ってはいない
結論としてZ5のセンサーは決して劣るものではないと言えると思います。実際に使ってみて、フルサイズとして期待する画質が得られているのを実感しています。私の場合は子どもや植物園の植物、スナップがメインなのでZ5で全く問題ない、というか非常に満足しています。
カメラのセンサーはずっと進化してきていますが、正直言って素人目線では数年前から性能は頭打ち状態だと思います。エントリー機と言われるZ5のセンサーも必要十分な性能だと思います。センサーがどうこうよりも、レンズの方が大事だと個人的には思っているので、例えばZ8買うよりもZ5とレンズ数本買った方が幸せになれる人は多いはずです。
Z5はエントリー機ということで侮られがちですが、劣るとかそんなことは全然ないので安心して買ってください。Z5とニコンの優れたZレンズで、きっと楽しい写真ライフが始まります。以上、Z5のセンサーの話でした。
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