カメラを始めてからまず最初に思うのが「なんかうまく撮れてない」だと思います。私が実際にそうでした。明らかに失敗したと分かる写真はピントが合ってないか、ブレているかのどちらかだと思います。今回はブレを抑えて失敗写真を減らすNikon Z5の低速限界設定を紹介したいと思います。
失敗写真を減らすにはブレを減らすこと
ブレというのは意図しない限りは明らかな失敗写真になってしまいます。Z5は手ブレ補正付いているからブレないんじゃないの?と思うかもしれませんが、ブレには2種類あります。カメラが動いてブレる手ブレと、被写体がブレる被写体ブレです。前者はZ5の機能で抑えてくれますが、後者は手ブレ補正機能があろうがなかろうがブレてしまいます。
この被写体ブレを減らすためにはシャッタースピードを速くすることが大事です。しかしながらAUTOモード、Aモード、Pモードなどで撮っていると、特に屋内だと光が足りないため、カメラがシャッタースピードを遅くして明るさを確保しようとした結果、被写体ブレが起きてしまうことがあります。
この被写体ブレを減らす、すなわちシャッタースピードが遅くならないように低速限界設定があります。その名前の通り、シャッタースピードの最低速を決める設定です。例えば低速限界設定1/60sに設定すると、どんな条件であってもシャッタースピードは1/60sより遅くならなくなります。これはとても便利機能なのでぜひ使ってみていただきたいと思います。
Nikon Z5の低速限界設定方法
公式HPにも低速限界設定方法はあるんですが、色々情報が多くてちょっと分かりにくいので以下をご確認ください。
まずカメラのMENUボタンを押して、静止画撮影メニュー(メニュー上から2番目のカメラマーク)の2ページ目の一番上にあるISO感度設定を開いてください。
そして開いたページの一番下に低速限界設定があるので選択し、任意のシャッタースピードを選択すれば設定完了です。
なお、低速限界設定はAモードかPモードでのみ反映されます。AUTOやMモードでは低速限界設定は反映されないのでご注意ください。
低速限界設定の目安
低速限界設定でシャッタースピードの低速限界を決めることで、被写体ブレを減らすことができ、結果的に失敗写真が減ります。なるほど便利、と思ってもじゃあシャッタースピードはどれくらいに設定したらよいのか初心者の方には分からないと思いますので、目安を教えたいと思います。
ズバリ「1/250s」がおすすめです。被写体や状況によって低速限界設定は変わりますが、初心者の方には分かりにくいと思うので、まずは1/250sで設定してみてください。これはいろんな状況で対応できるシャッタースピードなので、街角スナップや家族写真、風景など、1/250sであればほとんどの場合は被写体ブレしにくいと思います。慣れてきたら1/250sを基準として動きの速い被写体(子どもとか)なら1/500sとか、風景などあまり動きがない被写体なら1/60sなど、被写体ごとに設定を変えてみたら良いかと思います。
ブレを減らして失敗写真を減らそう
私は一眼カメラを始めた時、特に子ども写真は本当に失敗が多かったです。ブレブレで明らかな失敗でした。これは今ならわかるんですが、シャッタースピードが遅かったんですよね。室内で、しかも誕生日ケーキのロウソクを消すシチュエーションだと、暗くてカメラがシャッタースピードを遅くしていまい、結果として被写体ブレが起きてしまいます。あの時の自分に低速限界設定を教えてあげたい。そうしたら失敗写真はグッと減ったことでしょう。
以上、失敗写真が減る大事なZ5の低速限界設定でした。
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